7月21日(日)市民プラザ・ゆうにて、「教育・進学ガイダンス」が開催されました。このイベントはAMUと長野県国際化協会(ANPI)が共同で開催し、日本語を母語としない外国籍及び外国にルーツを持つ子どもとその保護者に、日本の小中学校の様子や外国籍児童・生徒への支援、高校やその先の進学について、母語での通訳を介し分かりやすく情報提供することで、日本の教育制度や学校、進路に対する疑問や不安を解消し、それらについて正しく理解していただくことを目的に開催しています。
前半はAMU主催の「教育ガイダンス」です。外国籍及び外国にルーツを持つ子どもたちが日本語で作文発表を行う「子どもお話大会」からスタートしました。今年は、市内の小中学校で日本語を学習している13名の子どもたちが出場し、日ごろ頑張っていることや好きなこと、将来の夢など、それぞれ違ったテーマの作文を参加者の前で堂々と発表していました。
お話大会の後は、AMUの安藤会長と上田市教育委員会の担当者より日本の小中学校についての説明がありました。参加者の中にはこれから初めて日本の学校に子どもを入学させるという方もいて、皆さん熱心に聞いていました。
後半はANPI主催の「進学ガイダンス」です。冒頭では、中学生の頃AMUの日本語教室にも通っていた外国籍の高校生から、「高校生の経験談」ということで、自身が高校入試で苦労したことについて発表していただきました。
続いて、長野県教育委員会の担当者から高校進学について、東信教育事務所、市内の高校の担当者から高校進学に関するアドバイスや高校の様子について説明していただきました。
参加者からは、「説明や翻訳された資料が分かりやすかった」、「日本の学校や進学について具体的なイメージが持てた」等、好評の感想がよせられ、「自分で進学に関する情報を集めたいと思う」と自身の子どもの進学について前向きな考えになった参加者もいました。
上田市内の小中学校に通う外国籍児童・生徒は増加傾向にあります。このイベントを通し少しでも多くの子どもと保護者に、日本の教育制度について正しく理解していただきたいと願っています。
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