2月8日(日)は、総選挙の投開票日、しかも朝から雪の降る寒い日となりました。
しかし、34名もの方々が講演に耳を傾けていました。
この日、講演をされたのは、長野大学の羅 珉京先生〔な みん きょん先生〕です。
演題は、「多文化共生社会における外国人と介護」で
副題が ~「ちがい」を力に~ でした。
AMUの安藤会長のあいさつ・講師紹介に続いて先生のお話が始まりました。
講演では、3つの柱(話のポイント)をたててお話されました。
1つ目 なぜ、外国人が介護するの?
- 介護サービスの利用者が急増(この23年で3倍)
- 介護職員も 4倍に増えたが追いついていない
- 日本人の職員が足りない やりたがらない
- 外国人材がいま、約9万1600人 介護で活躍している

2つ目 「介護の現場がかかえる壁(かべ:パリア)は?」
- 外国人材を採用して変わったこと 〇施設が明るくなった 〇利用者に笑顔が増えた
- 海外の人が 「日本での介護を希望する理由」
① 日本のお年寄りは やさしい
② 日本の介護技術を学びたい
③ 母国の家族を支えたい - しかし、現場では、「心のバリア」がある
① 利用者(家族)から見たら
〇文化の違いをわかってもらえるか不安
〇言葉が通じるか心配
〇仕事が乱暴ではないか心配 など
② 日本人の職員から見たら
〇「わかりました」と言いつつ、違うことをしている
〇ストレートにものを言うので、やりにくい
〇空気が読めないので、指導する側が大きなストレスを感じる など
③ 外国人職員から見て
〇何回も聞くことが辛い(利用者・先輩に迷惑)
〇ていねいにやさしい言葉で教えてほしい
〇地域の文化やルールを教えてほしい
〇休みたいけど、(代わりの)人がいない
3つ目 「いまからできる 魔法のツールとは?」
- やさしい日本語をつかいましょう
☆外国人には、わからない日本の言葉の例
〇「大丈夫」→なにがどのように大丈夫なの?
〇「なるべく早く来てください」→いつ?不明
☆むずかしい専門用語(やさしい日本語に直せますか)
例 〇誤嚥(ごえん) 〇見当識障害 〇尿意 〇尊厳の保持 - 「ちがい」を楽しみましょう
〇「ちがって あたりまえ」という前提で
〇「まちがい」こそ「学び」である
〇生活者として、共に暮らす意識をもとう
最後に「まとめ」として
- 外国人職員は、日本の介護を支える重要なパートナーである。
- バリアの多くは文化の違いであり、知らないから起きる誤解である。
- やさしい日本語と思いやりで「ちがい」は「力」に変えられる。
と 締めくくられました。
講演の後、3人の方から質問がありました。
質疑応答の中で、先生が
「時代は変わっていきます。その中で、一番のキーワードは『人権』です」
「人権を大事にしていく中で、最善を尽くしていくことが一番大事です」
「気持ちを大事にして、いい方向で変わっていくことを信じています」 と おっしゃいました。
その言葉が、今でも脳裏に浮かびます。
羅 珉京先生、とても心に残るご講演を、ありがとうございました。


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