会員研修会@松本市

交流事業

 AMUでは多文化共生の先進地への視察・研修会を実施しています。今年は11月18日(月)に松本市へ行ってきました。

 午前中は、「松本市子ども日本語教育センター」へ。このセンターは松本市田川小学校の中にあり、市内の小中学校へ「日本語教育支援員」を派遣しています。AMUでも課題としている「小中学校の児童生徒への日本語教育支援」をテーマに研修を受けてきました。

 まずは田川小学校の日本語教室の授業を見学させていただき、その後、事前に提出した「AMUからの質問書」に沿ってセンターの皆さんから取り組みの説明がありました。上田市は一部の学校に設置された日本語教室を中心とした日本語教育支援を行っていますが、松本市では要請に応じて市内のあらゆる学校にセンターから支援員を派遣するシステムを採用しています。児童生徒はどの学校へ行っても、日本語の初期指導、日本語学習指導を受けることができます。上田市との支援体制の違いに驚きました。

 その他にもセンターでは、学校への適応支援のためのバイリンガル支援員の派遣や、小・中・高校入学前の説明会の開催など、児童生徒の学校への適応に向けた様々な支援を一括して行っていました。松本市の支援の手厚さを感じるとともに、大変参考になるお話を聞くことができました。

田川小学校の日本語教室を見学している参加者

 おいしいお昼ご飯を食べ、午後は「松本市多文化共生プラザ」へ。ここでは、松本市人権共生課の多文化共生担当の方と、中信多文化共生ネットワーク(CTN)の担当者から「松本市の多文化共生の取り組み」について説明していただきました。

 地域の日本語教育について、松本市では”日本語教室”と”キーパーソンの発掘・育成”を組み合わせた方法で行っていました。日本語の習得を通じて外国籍住民の自立を図るとともに、キーパーソンとして地域で活躍することで社会参加にも繋がる、とても画期的な取り組みだと感じました。

 また、「持続可能な多文化共生推進組織の在り方」について、多文化共生の担い手不足が課題であるとし、多文化共生を仕事として位置づけることが必要であるという意見が出されました。上田市においても同様の課題があり、今後多文化共生を推進していくうえで重点的に取り組まなければならないテーマの一つであると、改めて考えさせられました。

 今後のAMUの活動に向け、たいへん参考になる研修会となりました。

多文化共生プラザでの研修の様子

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